流浪の月
広瀬すずちゃん主演の「流浪の月」を見に行ってきました。中洲大洋映画劇場!合う時間がそこしかなかったんだけど、好きな映画館、久しぶりに行けて嬉しかった。
まず、わたしは原作がたまらなく好きです。心理描写がとにかく丁寧で、鋭くて、優しい言葉ですっと入ってくる感覚が読んでいて心地よい。
「切実に好きなの わたしがわたしでいるために、なくてはならないもの、みたいな」
映画ではなかったけど、梨花ちゃんに尋ねられた時の、更紗の文への表現が素敵。恋愛感情ではないにしても、相手に対する存在の大切さが伝わってくるんだよね。
これは逆に原作になかったセリフだけど「更紗は更紗だけのものだ、他の人の好きにさせちゃいけない」というのが、更紗のセリフのアンサーという感じで、もうグッときちゃった。普遍的なことでも、ありのままの自分をただ受け入れてくれた唯一の人に言われたら、とても意味のある言葉になる。どれだけ辛くても、その人が言ってくれたその言葉があれば生きていけるんだよね。
お互いの存在が命綱で、その命綱を手繰り寄せて出会った二人のストーリーが苦しくも美しい。
ただでさえ複雑なバックグラウンドを持つ二人・関係性なので、150分という長尺でも描ききれない部分が多い。原作読んでから見るのが一番おすすめだけど、広瀬すず、松坂桃李、横浜流星の演技が本当にすごいので少しでも気になる人がいたら是非スクリーンで見てほしい。
最近はもう暗い映画あんまり好きじゃないけど、久々にいい作品に浸れて幸せな気分。
友達が横浜流星くんのファンで、「彼は暗い役が多いんだよね〜明るい役をしてほしい・・」とぼやいてたことがあったんだけど、今作の暗い役がまた繊細で暴力的で儚くてダントツですごかった。

